2012年3月16日金曜日

NGDC 訪問2日目

7時半に朝食を取りに行く。
ジュース、パン、スクランブルエッグ、ベーコンなど。
面白いのが、ワッフルをセルフサービスで作る機械があったこと。

8時にホテルを出発して NGDC へ5分くらいで着く。
入り口でパスポートを渡すと、訪問者用の入館カードみたいなのを作ってくれる。
セキュリティチェックを含めけっこう時間がかかる。

デーブが警備員の人と、談笑。
アメリカ人(含むカナダ人)は、気さくだ。
知り合いであろうがなかろうが、誰とでもフレンドリー。

結局8時30を過ぎて館内へ。

 NGDCの建物


館内は NOAA の Susan さんという方が出迎えてくれる。
今回のお世話役のようだ。

部屋には朝食の用意が。
ホテルの朝食にはなかったフルーツが嬉しい。

自己紹介した後、NGDCの紹介が続く。

以下メモ

■NGDCの役割

Keep Useful
Keep Active

Susan さんが言ったこの言葉に哲学が現されている気がする。
データを保管するだけでなく、データを使ってもらい、社会の役に立たせることが使命。
受益者(税金を払っている米国市民)を意識していることが話の節々に感じられる。
結局、倉庫に保管していても使ってもらわなければ意味がない。
まさにそのとおりだと思った。流通させることで風化を防ぐをいうか。

基本的に、機密情報は扱っていない。
公開できるデータのみを扱っている。

■NOAAのデータセンター

NOAAはアメリカに3つのデータセンターを持つ。
1.Weather
2.Ocean(Wet なデータ、水温、塩分とか)
3.Ocean(Dry なデータ、海底地形とか重力とか)/ Ice / Space ←Boulder

■1日に増えるデータ量

4 TB / Day
 
■Lights and Economic GDP

衛星から観測した夜の明かり(Nighttime lights)から国のGDPを見積もるプロジェクト。
これがかなり面白い。
科学的なデータが経済学に役立つ良い例。
商務省ならでは。

南米のエクアドル沿岸を見ると、200海里付近に明かりがある。
これは漁船の明かりで、200海里の経済水域を一歩だけ出たようなところに
200海里内で漁のできない他の国の漁船がここで漁をしているのが分かるらしい。
これも商務省の目的に沿う。

あと石油・天然ガスの発掘に伴う明かりによって、
例えば、ロシアのシベリア地方での発掘状況が分かる。

アフリカなんかでは森林の火事の様子も監視できる。

■マルチビームデータのネーミング

NOAA(NGDC)ではネーミングConventionが厳しく決まっている。

Ship_Cruise_Datatype_Version

Ship ・・・ Fairweather
Cruise ・・・ Harbor2011
Datatype ・・・ Multi / Subbottom / Gravity
Version ・・・ edit/ raw / processed

■Data Producer

ある組織がデータを提供する場合、
NOAAとData Producerの間では、Agreement を作るらしい。
年に1回送っているデータの様式に変更がないかチェック。

■Dataの送付方法

HDDがいいらしい。FTPは大容量データだと時間がかかるから。

■Web

John Cartwrightさん

Web Application ・・・ Designed for human
Web Service ・・・ Machine to Machine

利用者の目的(データを探す、ダウンロードする)をかなえるための手段が
たくさんあるということ。

■Metadata

Annaさん

これまでアメリカ独自のメタデータの様式を使っていたが
世界標準であるISO19115に移行しているとのこと
NASAは独自のメタデータの様式を使っている。

■Degital Elevation Model (DEM)
Barry W. Eakinsさん

ここで言う DEM=陸の topography +海のbathymetry

Process
1. Survey earth's surface (Lidar and Sonar)
2. Build DEM
3. Model Tsunami wave
4. Create inundation map

DEMにも勿論 Uncertainty がある。


■Tsunami Historical records

過去の津波によって陸にもたらされた Marine deposit の他にも写真、古文書、伝記。
Different kind of knowledge を集めて Merge することが大事。
これかなり大事。

モデルによるシュミレーションも大事だけど、データがない時代に記された資料も大事。

■オーストラリアでのTsunami警報の有効性

Dale さん

オーストラリアでは津波の恐怖を知っているけど、津波警報に対する認識は甘いという報告。

チリで大地震があったとき、Tsunami警報を出したけど、
ビーチにいる人のほとんどは逃げずに、様子を楽しんでいた。
Tsunamiは人々をEducateするのが大事。

Susanはハリケーン警報と津波警報に対する認識の甘さを指摘。
ハリケーンのとき、車で非難しようとした人が道路にあふれかえり、
動けなくなり、暑さで数人が死んだそう。
アメリカは車社会なので道路が渋滞になりやすい。

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本日はこれで終了。
寝不足だったけど、どれも刺激的であっという間だった。
津波に関心を持って研究している人が多いのには驚いた。

 夜ご飯を食べに、みんなでDowntownへ。
有名なシーフードレストラン(Jack's Fishとかなんとか)に行くが、
満席で30分は待たないといけないのであきらめる。

近くの日本料理屋「Sushi 虎」 へ。
日本人の店員さんが一人もいない。。

寿司の盛り合わせ25ドルを注文。味は普通。
面白かったのが Orgasm Roll という Sexy な名前のお寿司があったこと。
デーブが頼んたが、焼き寿司みたいなんで温かい。。。イマイチ。


ホテルに帰って熱いシャワーを浴びて就寝。

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