2011年8月24日水曜日

SSN、W-4、I-9

大学院生向けオリエンテーション1日目。

出身地ごとに学生が手を挙げているのを見ると、
地元であるニューハンプシャー大学から進学が1割、
ニューハンプシャー州を含むニューイングランドからが7割、
(京都と関西みたいな関係)
アメリカの他の州からが1割、
海外からの留学生が1割といった感じ。
けっこう偏っているんだなー。

午前は大学院生としての心構えみたいなもの。
全学部なので医学実験や社会学などの人を扱う(アンケートとか)学問は
個人情報に気をつけないとダメですよとか
論文を出す場合は、大学に事前に見てもらわないとダメですよとか
研究を進める上での注意。
あまりサイエンスには関係ない。

次は人権。
差別してはいけませんよ、
女の子にしつこく誘ったりするセクハラはだめですよ、
パワハラを受けたら相談しましょうとか。
当たり前のことばっかり。

でもアメリカっていろんな人種のいろんな年齢の人が集まるから、
特に日本と違って院生はResearch AssistantやTeaching Assistantとして雇われて、
いろんな人種の人を教える立場にあるから、
接し方をキツく言っておかないとダメなんだろうと思わせる。

とにかくみんな喋るのが早くて全くついていけない!
ドンマイ。

午後はペーパーワーク。
Social Security NumberやらW-4(税金)やら I-9と言った書類をひたすら書く。
書類の中身は正直よく分からないが、お手伝いの人の助けを借りて仕上げる。

その後は留学生専門のオリエンテーション。
びっくりしたのが中国人留学生の多さ。
自分の机に留学生全員で9名座っていて内訳は
中国5、日本1、マレーシア1、ネパール1、ベトナム1。
隣に座っていた中国人の女の子は高校を卒業したばかりで経営学を学ぶと言う。
うーむすごい心意気。
そしてみんな多分かなり金持ち。
年間込み込みで200〜300万円もするお金を親が出すのだ。
きっとアルバイトなんてしないだろうし。
中国、恐るべしと思う。

ちなみにここで唯一の日本人を発見!
彼女に聞くと、大学に一人しかいないという。

国際社会での日本の地位がこういうところにも現れているような気がする。
日本で新聞を通じて見ていたのと違って、肌でひしひし感じる。

食料を揃えたり、部屋を片付けたり、必要な生活雑貨を買ったり、
周辺の土地感覚が分かって来たりで本当に少しずつだけど環境に慣れてきた。

日本を出発する前の日に岩山さんが魔女の宅急便のDVDをプレゼントしてくれた。
キキの気持ちが今更ながらめちゃめちゃよく分かります。
一人立ちの不安さやそこで生活する楽しさを繊細に描いた、
本当にいい映画だと思う。
時間を見つけて見ようっと。

0 件のコメント:

コメントを投稿